奄美特別講演で熱く演奏を披露するモデナ・パヴァロッティ歌劇場フィルハーモニー

公演後は、観客がスタンディングオベーションで演奏をたたえた
イタリア・オペラの町からやって来た管弦楽団の名門「モデナ・パヴァロッティ歌劇場フィルハーモニー」の奄美特別公演が12日、奄美市名瀬の奄美川商ホールであった。海外プロオーケストラによる奄美大島での演奏は初めて。招待した小中高生約170人のほか、島内外から訪れた音楽ファンや愛好家ら約1300人が鑑賞し、優美で情熱的なイタリア文化の風に喝采した。
モデナは、数々の名歌手を生んだイタリア屈指のオペラの聖地。楽団は、偉大なテノール歌手のルチアーノ・パヴァロッティの遺志を受け継いだ格式のあるオーケストラで、指揮者の吉田裕史氏が音楽監督を務める。
奄美へは、10・11日の大阪・関西万博コンサート、大阪公演の招へいに合わせて来島した。連日の公演にもかかわらず、奏者約70人が熱演。一流の演奏でオペラ音楽の世界に誘った。
コンサートは、メンデルスゾーンの「交響曲第4番・イタリア」で幕開け。ロッシーニの歌劇「泥棒かささぎ」「ウィリアムテル」(序曲)といった名曲を続々と披露。島の夕日がシチリア島の景色に似ていることから選曲されたマスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルティカーナ」(間奏曲)では、ハープ、オルガン、オーボエが織りなす静謐(せいひつ)な調べに酔いしれた。
アンコール曲の「カルメン」(前奏曲)では、手拍子も過熱して会場は一体に。追加3曲を含む全9曲が終わると、観客らは総立ちで奏者らをたたえた。
奄美市名瀬在住の78歳女性は「東京のNHKホールにもよく行ったけど、奄美でこんなにすてきな演奏が聴けるとは夢にも思わなかった。感動した」と胸を打った様子で話した。
公演は、ラッフィナータ(本社・東京都)を中心に組織する同実行委員会と奄美市が共催した。奄美路線を運航するPeachが楽団や吉田氏に掛け合うことで実現した。

