芦花部中文化祭

大トリで「浦富物語」を演じる生徒たち

生徒全員で「浦富物語」も

 

16人、12プログラムで躍動

 

 奄美市名瀬の芦花部中学校(加塩和宏校長、16人)は24日、2017年度文化祭を同校体育館で行った。会場には同小学校の児童や保護者も参加し、テーマは「Try to be the only one」。生徒らはテーマに相応しくそれぞれが力を発揮し、ダンスやコントなど12のプログラムで躍動した。

 同校の文化祭は2年に一度の開催ということもあり、生徒や教職員一丸となり、空き時間などを利用し企画・練習を重ねてきた。また、舞台となった体育館後方には普段の授業で制作した絵画や書道などのアート作品も展示された。

 文化祭は舞台での発表を中心に、日頃学んだ成果を披露する形で進行。亡き愛犬との思い出を綴った弁論、映像とコラボしたピアノ演奏、特別プログラムと題した加塩校長によるチューバ演奏など個人によるプログラムも多く披露された。

 大トリは、2週間練習を重ねてきた生徒全員で演じる力作劇「浦富物語」が行われた。島一番の美人とうわさの浦富が薩摩藩の追及を受け、喜界島に流れ着き、集落で受け入れられるまでを物語として描いた。

 生徒らは、手作りの衣装や舞台セットを背景に自分の役を懸命に演じ、最後、ムチャ加那の誕生が報告され終幕を迎えると、会場は割れんばかりの拍手で感動を伝えた。

 学級委員長の宮元孝くんは「本番が一番上手くできた。(全員で取り組んだ)この努力をムダにせず次の世代につなげていきたい」と胸を張り、加塩校長は「伝えたいという思いを強く感じる文化祭だった。みんな一丸でこれまでの頑張りが報われた」と喜んだ。