奄美市新庁舎見学会

7階議場を見学する、奄美市議会関係者ら

市民向け内覧会も予定
進捗率92%年内完成へ

 年内の完成を見込み、建設工事中の奄美市新本庁舎で13日、見学会があった。同日現在の進捗は約92%(事業費ベース)。参加した市議会関係者は、担当者から説明を受けながら、議場、傍聴席などのほか、各階フロアを回った。開庁前に、市民向けの内覧会も予定されている。

 新庁舎は鉄筋コンクリート造り9階建て。延べ床面積が1万2537・76平方㍍。総事業費は約60億円を見込んでいる。

 災害時などに拠点ともなる施設強化のため、最新の免震構造を採用。外壁には大島紬をあしらったデザインを取り入れるなど、市のシンボルともなる施設は完成を年内に予定している。

 見学会は当初8月の上棟式に合わせ、市民を対象に行う予定だったが、台風の接近で延期された。

 参加者らは、8階の議会傍聴席から7階議場などを見学。木材の匂いが残る真新しく、完成間近のフロア内を見ながら、担当者に質問なども行った。委員会室、大会議室、市長室など各フロアも見学した。

 市議会・師玉敏代議長は「(市議会関係フロアは)親子で傍聴できる部屋、障がい者の方にも優しい造りを取り入れられている。気軽に傍聴できる場所になっていけば」などと完成を期待していた。

 新庁舎は年内の完成を見込み、来年2月ごろから順次、各課業務機能の移転を予定している。