天城町出産祝い金贈呈式

合計特殊出生率が全国第2位の喜びも重ねてあった天城町出産祝い金贈呈式=26日、同町保健センター

「切れ目のない子育て支援」
合計特殊出生率全国第2位

【徳之島】天城町の2023年度下半期「出産祝い金贈呈式」が26日、同町保健センターであった。対象の町内20組の新生児と母親のうち15組が出席。出張不在の町長に代わって祷清次郎副町長が、最新の合計特殊出生率(18~22年度)で同町が全国第2位にランクされた話題も交えて祝福した。

天城町は少子化対策・子育て支援の一環で保育料の実質無償化、子どもの医療費窓口負担無償化(高校生まで)などを実施。出産祝い金は第1子出産につき10万円、第2子以降は10万円ずつ加算(上限なし)で支給。今年度から新規事業「ワクワク紙おむつ給付事業」(月額4千円)も始めた。

長寿子育て課によると、23年度の出産祝い金支給対象者は上・下半期合わせて38人(件)となり、22年度比で2人増えた。

贈呈式のあいさつで祷副町長は「元気なお子さんと、生き生きと明るいお母さん方のお顔を拝見すると大変喜ばしい」とえびす顔。合計特殊出生率で隣の徳之島町が2・55で全国第1位、天城町が第2位の2・45と続いた〝子宝の島〟の経緯も紹介。「今後も結婚から妊娠・子育てまで切れ目のない支援で皆さまを応援したい」と祝福した。

公務員の夫(39)との間に先月9日、第5子目の來瑠々(くるる)ちゃんを授かった平瀬奈緒美さん(41)=瀬滝=は「子育てがしやすく(奄美市から)天城町に嫁に来て良かったと思う。子育てにはお金がかかりますが、充実させていきたい。紙おむつ給付事業も非常に助かります」と話していた。