インフルエンサーの発信力に期待

冬場の魅力として染め付け体験する芳美さん(写真は肥後染色)

芳美さん、「奄美に行ってみた」につながれば
奄美シマキャンプ

 一社・あまみ大島観光物産連盟(有村修一会長)は12日から、滞在型観光の魅力を伝える「奄美シマキャンプ」をスタートした。インフルエンサー(社会に影響を与える立場の人)の目線で奄美らしさをPRしてもらおうと、SNSアプリ「インスタグラム」のフォロワーが3万人以上という芳美リンさん(36)が同島入り。観光情報を発信するため、島内スポットを巡っている。

 同連盟は県の2018年度「シマの魅力発掘・発信事業」の実施主体として、冬の観光需要の掘り起しが目的。発信力を持つインフルエンサーに奄美大島でキャンプ(滞在型観光)を体験してもらうという初めての企画だ。

 各地を旅しながら風景や食、スポットなどをSNSで発信し続けている芳美さん。今回は2泊3日の予定で5市町村を回り、各種イベントやキャンプ場での宿泊などで“冬の奄美”を楽しんでもらう狙い。

 13日は、龍郷町戸口の肥後染色(肥後英機代表)で藍染めや泥染めに挑戦。工場では三角生地をシャリンバイの煮汁に染め付け、集落内での泥染め作業に没頭した。褐色に染まった生地は宿泊テントの飾り付けとして使用するという。

 滞在型観光の人気に芳美さんは「旅行を満喫するため、現地での体験を重視する傾向が高まっている」。また自身のインスタグラム発信について「旅先で自分が楽しむ様子が写るよう心掛けている。奄美での写真を見て、『行ってきました』とコメントがあればうれしいですね」と語った。

 14日は、しいたけ採り(宇検村)、地場産の食材でバーベキュー(大和村)が行われた。

 同連盟は冬の入込増につながるプロモーションを積極的に進める考え。「効果的な観光PRとしてインフルエンサーの発信力に期待したい」(担当者)とした。