群島タンカン品評会審査結果

群島タンカン品評会審査結果

L・2L階級で受賞したタンカン

 

審査員特別賞が久米支場長から池島さんに授与された

 

L・2Lとも是枝さん(徳之島町)金賞
銀・銅賞いずれも大和村福元産

 

 2018年度奄美群島タンカン品評会(奄美群島農政推進協議会、JAあまみ主催)は15日、審査結果が発表された。階級ごとに金・銀・銅賞(各1点ずつ)が選出されたが、初めてL・2Lの三賞とも同じ受賞者となり、最高賞の金賞に是枝純一さん(徳之島町)が輝いた。これに次ぐ銀・銅賞はいずれも大和村の福元地区で生産されたタンカンだった。

 奄美大島、徳之島の7市町村から58点の出品があり、前日の14日に外観と糖・クエン酸の内容審査が行われた。

 二日目の展示、表彰・審査講評は奄美市農業研究センターで。県・市町村の行政やJA関係者、生産農家も参加した。受賞者以外で、外観が当日の平均より上位のもので糖・酸のバランスがよく、ばらつきが少ないものに審査員特別賞(1点)、特に優秀と認める就農10年以内の農業者に奨励賞(同)が授与された。

 審査委員長を務めた県農業開発総合センター大島支場の久米隆志支場長が講評、「昨年の台風の影響で傷や病気が見られたが、内容(品質)は水準以上で、糖度が高く酸切れも良い。なかでも受賞者の出品物は基本技術の徹底と創意工夫が感じられた」と語った。農政推進協事務局・県大島支庁農政普及課の田中浩人課長は「例年並みの素晴らしいタンカンが生産され、市場での高値販売が期待できる。栽培技術の支援や消費者へのPRに取り組み、『奄美たんかん』のブランド化を産地一丸となって進めていきたい」と述べた。

 光センサーによる内容審査結果をみると、▽糖度=L階級平均12・2度(前回17年度12・2度)、最高13・6度(同13・2度)。2L階級平均11・6度(同11・6度)、最高13・0度(同12・6度)▽酸度=L階級平均1・00%(同1・10%)、2L階級平均0・89%(同1・00%)―となっている。酸切れが進み、最高糖度はいずれの階級も前回を上回った。

 審査結果(受賞者)は次の通り(敬称略)。

 【L・2L階級とも】金賞=是枝純一▽銀賞=大海昌平(大和村)▽銅賞=松崎勝彦(同)

 【審査員特別賞】池島修(瀬戸内町)

 【奨励賞】金城良洋(奄美市)=2年連続