宇検村と宮城県七ヶ宿町の児童交流

宇検村と宮城県七ヶ宿町の児童交流

南国の海でマリンレジャーを体験して宇検村の児童らと交流した宮城県七ヶ宿小の児童ら

南国の自然とレジャー体感
初めての海水浴に歓声「きれいな海だった」

 宇検村は6日から、友好都市提携を結ぶ宮城県七ヶ宿町=しちかしゅくまち=との2019年度「宇検村・宮城県七ヶ宿町児童相互交流事業」を開始している。同町から小学6年児童7人と引率など5人合わせて12人が来村。初めての奄美大島で、自然やマリンレジャー体験を満喫した。

 同町とは東北福祉大学の縁を契機とし、2013年から同町の「道の駅」の物産展に同村の産物を出品するなど交流がスタート。児童の相互交流は14年8月から始まり、今回で6回目となる。

 交流事業は自然環境や生活文化の異なる地域で、様々な体験活動を通して自然の素晴らしさにふれ、自分の住む場所との環境の違いを実体験し、広い視野と自然を愛し共生していこうとする心を育てる目的で実施している。

 交流2日目となる7日、同村の小学6年児童8人も加わり、同村のタエン浜海水浴場でマリンレジャー体験活動が行われた。児童たちはグループごとに、バナナボート、シーカヤック、シュノーケリング、SUP(スタンドアップパドルサーフィン)などを体験した。

 周りに海のない七ヶ宿町の児童たちは、本州ではあまり見られないエメラルドグリーンの海に感動し大きな歓声を上げてマリンレンジャー体験を楽しんだ。引率者も海の透明度に感動したり、児童らの楽しむ様子をデジタルカメラに収めたりしていた。

 同町教委などは台風8号の進路に交流事業の開催も危ぶんだが、児童たちが楽しみにしている事業でもあり、旅行会社とギリギリまでやり取りして、往路は伊丹空港経由で奄美大島に入る行程を計画したという。

 七ヶ宿小6年の市川愛華さん(12)は、海で泳ぐことやマリンレジャーが初体験。引率の女性と希望したダイビング体験に参加し、「きれいな海だった。川と違い足元が砂だった。シーカヤックやマングローブでのカヌーなどが楽しみ。郷土料理の鶏飯もおいしかった」と話した。

 交流事業は9日までの3泊4日。12月には同村の小学6年児童が七ヶ宿町を訪問して、冬の雪山でのスキー体験などの活動を行い交流する。