東京名瀬会総会・懇親会

元気な再会を誓うように写真に収まる出席者たち

ユーモアを交え出席者にあいさつする、東京名瀬会・川崎末一会長

講演する三浦さん。思いやりの精神は、亡き母の教えからだという

シマグチ交わして盛況

 【東京】東京名瀬会(川崎末一会長、中川裕雄幹事長)はこのほど、千代田区の主婦会館・プラザエフで2019年「第92回総会・懇親会」を開催した。会場には来賓、出身者ら約130人の参加者が集まり、懐かしくシマグチが交わされる中で盛大に行われた。

 総会では、郷土遙拝、名瀬市民の歌斉唱などに続いて川崎会長が登壇。出席者に感謝を述べたあと「今年は大運動会で優勝したい、と言いたいところだが3位以内を目指したい」とユーモアも交え、笑顔で語った。

 議事に続いて来賓が紹介され、東京奄美会・大江修造会長、鹿児島県東京事務所・松下正所長、奄美市東京事務所・藤江俊生所長があいさつした。なお、川崎会長が引き続き会長を務めることも報告された。

 続いて、NPO法人「ゆずり葉の郷」三浦一広所長が、「~すべての子にチャンスを!」と題して特別講演。三浦さんは、中学時代に空手と出合い非行から立ち直り、やがて消防士に。自称「35年間おせっかいおじさん」として青少年保護活動を始め、00年に民間ボランティア団体を発足。貧困などで行き場を失った子どもたちと、絆を確かめ合ってきた。その活動で「名瀬の町からやくざがいなくなった。愚連隊が警備隊に変わった」という。

 さらに三浦さんの元で更正し、警察官を目指した少年によって「身長、体重の制限が撤廃された」などのエピソードを熱く語り、みな聞き入っていた。

 その後、懇親会へ。久永さとみさんが新民謡を歌い上げれば、平田輝さんも熱唱、しまらっきょ(久原卓也さん)も歌謡ショーで盛り上げた。

 また、東京奄美会元会長の故佐藤持久さんの妻文子さんが作詞し、長女の金子奈保美さん(与論の持久の会代表)が作曲した「奄美の島イモーレ」を金子さんが歌い、盛んな拍手を浴びていた。ほか、各校区による余興などが披露され、フィナーレの総踊りで全員が笑顔に。最後は恒例の集合写真で、お開きとなった。