救急の日式典、消防組合

救急の日式典、消防組合

一日救急隊長辞令交付や功労隊員表彰などが行われた救急の日式典

 

功労隊員表彰や広報活動
紬美人・三浦さん一日救急隊長に

 

 9月9日の「救急の日」にちなみ大島地区消防組合は13日、奄美市名瀬で救急の日式典や広報活動などの関連イベントを行った。式典では本場奄美大島紬協同組合の2019年「紬美人」の三浦瀬奈さんを一日救急隊長に任命。三浦さんは「救急隊の皆さんと一緒に、一人でも多くの市民に、救急業務や救急医療に関する正しい知識と理解を深めてもらえるように広報活動に努めたい」と述べた。

 9月9日の「救急の日」とこの日を含む1週間(8日~14日)の「救急医療週間」は、救急業務および救急医療に対する国民の正しい理解と認識を深め、救急医療関係者の意識高揚を図ることを目的に、1982年度に制定。この日午前中に同組合消防本部会議室で同式典があり、一日救急隊長辞令交付のほか、救急出場が1千回以上に達した隊員の功労をたたえる表彰などが行われた。

 野崎浩敏消防長はあいさつで、管内の救急出場件数が9年連続で4千件を突破し4193件となり、3391人を医療機関等に搬送した現状を紹介。「今後も世界自然遺産登録を見込んで、交流人口の拡大で救急需要の増加が予想される。あらゆる事案に対応できるように関係機関と緊密に連携し、住民サービスの向上に努めていただきたい」と隊員を激励した。

 式典後に記念撮影を行い、一同は奄美文化センターに移動。午後から行われる救急講演会に訪れた聴衆に、家庭で行える救急法を紹介する小冊子を手渡すなど、広報活動を繰り広げ救急や救命への関心を高めた。

 被表彰者は次の通り(敬称略)。

【1000件表彰】安原孝消防士長(笠利)、瀧元洋平消防士長(喜界)、瀬元誠也消防副士長(瀬戸内)、前田一消防士長(龍郷)、伊元昭人消防司令補(宇検)、柳武志消防士長(同)