市議選告示まで1週間

告示まで1週間と迫り、国道58号の歩道橋には、投票日を告知する横断幕が掲げられている

少数激戦へ選挙モード
定数22に24~25人立候補か

 任期満了に伴う奄美市議会議員選挙は20日の告示(同27日投開票)まで1週間に迫った。現職17人、新人7人が立候補を表明しているほか、別の新人1人も立候補を模索する動きがあり、24~25人が22の議席を争う少数激戦となりそう。すでに後援会事務所の立ち上げや、あいさつ回り、朝の辻立ちなど立候補予定者の動きも活発化、7日には、市議会9月定例会が閉会、現職も準備を本格化させている。

 市議選は、今回から定数が2削減され22となるなか、現職24人のうち7人が勇退する。新人は7人が立候補を予定しているほか、別の1陣営も動きを見せている。

 立候補を表明している24人を政党別にみると、自民10、公明4、共産2、社民1、無所属7。地域別では、名瀬20、住用1、笠利3。前回選と比較すると、名瀬と住用がともに1減、笠利は同数となっている。年代別では、30代1、40代5、50代8、60代8、70代2で、最年少は33歳となっている。女性の立候補予定者は現職2人で、前回より1人少なくなる見込み。

 立候補予定者は、▽人口減少対策▽経済・雇用対策▽地域経済の浮揚や雇用対策▽歯止めのかからない人口減少対策▽子育て・教育環境の充実▽医療・福祉サービスの向上―などについて様々な公約を掲げている。このほか、世界自然遺産登録を見据えた観光振興策や自然環境の保護、陸上自衛隊奄美駐屯地を巡る動きなどでも論戦が繰り広げられそうだ。

 立候補予定者の1人は「市民に開かれた市議会になるよう、しっかりと政策を訴えていきたい」と意気込み。別の候補予定者も「山積する課題や市の将来像などについて、しっかりと有権者に説明し、市民目線の政治を訴えていきたい」話した。

 立候補の届け出は20日午前8時半から午後5時まで市役所5階大会議室で受け付ける。

 9月1日現在の登録有権者数は3万5916人(男1万6976人、女1万8940人)。前回選挙の当日有権者数は3万5900人(男1万6732人、女1万9168人)で、投票率は70・77%だった。