おいどん市場イベント

解体ショーに見入る来場者(瀬戸内漁業集落提供)

シビ解体ショーで盛況
瀬戸内漁業集落

 瀬戸内漁業集落(池田一平代表、構成80人)はこのほど、鹿児島市の農畜水産物直売所「おいどん市場」与次郎店で恒例の鮮魚販売イベントを開いた。奄美近海産の魚が並び、シビ(キハダ)の解体ショーには人だかりができた。

 島外の販路拡大と魚食普及活動の一環。漁協関係者によると年2回、同施設で販売イベントを実施(7、11月)している。

 この日は地元から持参した新鮮なシビやカツオを刺身にして、試食品なども店頭に並べた。20㌔のシビ解体では包丁で手際よくおろす様子を来場者が見入る場面もあった。

 同漁業集落関係者によると鹿県の水揚げ量は全国有数だが、消費面で見ると下位。カツオの刺身の生食はあまりない(たたきが主流)。島外イベントは「奄美の鮮魚をPRしたい」狙いもあるという。

 この日、魚のさばきや試食づくりなどを担当したのは同町古仁屋の久野弘仁さん(62)。県本土の販売スタンスについて「親子連れで魚の味を知ってほしい。地道だが魚食普及のため、取り組みの継続が大切」と話している。