国体強化選手、稽古に励み汗

来年のかごしま国体に向け近代相撲部選手などが参加して合同練習が瀬戸内町で実施された

近大相撲部が参加し合同練習

 県相撲連盟大島支部は28日夜、瀬戸内町古仁屋の古仁屋中学校相撲道場で2020年のかごしま国体に向けた強化選手(成年)の合同練習を行った。大学相撲の名門・近畿大学に進学した地元出身の選手も加わり、稽古に励み汗を流した。

 同支部の重村一人国体強化対策本部長によると、奄美大島で国体強化選手が合同練習を行うのは、今年3月の合宿以来3回目。この日は地元1人、県1人、近大など2人の計4人が参加した。

 選手4人は準備運動、四股踏み、すり足などでウォーミングアップ。交互に攻守入れ替えぶつかり稽古をして、三番稽古などで15番ほど行い汗を流した。周囲の関係者が見守りながら、選手にアドバイスや声援を送って励ました。

 鹿児島市から参加した大庭勝太郎さん(24)は、県立鹿児島養護学校に勤務。「冬場のこの時期は練習時間の確保も難しく、筋力の維持が困難。地元出身の後輩が参加していて、良い刺激がもらえる。合同練習でモチベーションも上がるのでありがたい。大学相撲で頑張っている後輩と切磋琢磨=せっさたくま=していきたい」と話した。

 近畿大学2年の磯晃城さん(20)は、同町の阿木名小と古仁屋中のOB。「個人で練習するより、みんなで稽古する方がためになった。今後は弱点を減らすように取り組んでいきたい」と意欲を見せた。