徳之島地区たんかん品評会

徳之島地区たんかん品評会=12日、JAあまみ徳之島事業本部

金賞はL部門・琉さん、2L部門・是枝さん
裏年も糖度まずまず

 【徳之島】2019年度徳之島地区たんかん品評会(県園芸振興協議会徳之島支部果樹部会主催)が12日、JAあまみ徳之島事業本部(徳之島町)であった。果実をサイズ別で総合的に審査。L部門は琉和栄さん(徳之島町尾母)、2L同は是枝純一さん(同町亀津)が金賞を射止めた。

 徳之島、伊仙両町の生産者らがL部門(直径6・7~7・3㌢)6点、2L部門(同7・3~8㌢)9点の計15点を出荷用の化粧箱に詰めて出品。県や各町担当者らが果実の外観、内容(糖度・クエン酸)、玉ぞろいなどを審査した。

 内容面での平均糖度は、Lが12・5度(最高13・7度)、2Lは11・8度(最高12・8度)。クエン酸の平均はL1・0%、2L0・9%だった。県徳之島事務所の末永利夫農業普及課長は審査講評で「平均糖度はまずまず良かった。果皮の色のりや玉ぞろえ技術、黒点病を減らす工夫などにも前向きに取り組んで欲しい」とアドバイスした。

 2L部門金賞に加え、L部門の銀賞もダブル受賞した是枝さん(71)は「地道な努力が実を結んでいると思う。徳之島町は柑橘生産組合(同会長)があり、栽培ごよみに沿った栽培講習会なども良かったのでは。毎回の受賞(前年度奄美群島品評会ではL・2L両部門金賞)によって逆にプレッシャーを感じている」と笑った。

 同日の出品全点は奄美群島品評会(13、14日、奄美市)に出品後の16日、徳之島空港で観光客ら来島者たちに配布、PRすることにしている。

 各金賞を除く入賞者は次の通り。(敬称略)

 【L部門】▽銀賞 是枝純一(徳之島町)▽銅賞 徳田美香子(同)
 【2L部門】▽銀賞 新元幸子(徳之島町)▽銅賞 吉本勝太(同)