市民が主体的に推進

答申書を手渡す塩崎委員長と、受け取る朝山市長

「健康あまみ21」2次計画策定
朝山市長に答申

 奄美市健康増進計画「健康あまみ21」答申が25日、同市名瀬幸町の奄美市役所であった。同策定委員会の塩崎博成委員長が朝山毅市長に答申書を手渡した。母子保健計画、健康寿命の延伸、一人ひとりを大切にする地域づくり、ライフステージごとの目標などが盛り込まれた。今後、5月に同計画が公表される。

 同計画は2010年に策定された。今年度で10年間の計画期間が終わることを受け、市が第2次計画を策定。策定委員会(委員13人)と二つのワーキング部会が協議を重ねて修正された。2月下旬に素案が承認され、2月25日から今月13日まで、同市ホームページなどでパブリックコメントを募集していた。

 第2次計画では「主役は市民」をうたい、市民による主体的な健康づくりを推進。「健康寿命の延伸」「一人ひとりを大切に、その人らしく過ごすための地域づくり」という二つの基本理念を設定した。

 これを達成するため、市民のライフステージを「妊産婦・乳幼児期」「学童・思春期」「青・壮年期」「高齢期」の四つに分け、各ステージごとの目標も掲げた。
また、ヘルスプロモーションの考え方を取り入れ、行政・関係機関・地域・学校・職場が市民を支えていくこととした。

 答申書を受け取った朝山市長は「答申の趣旨をしっかり理解して、策定できるように努めていきたい。『健康で長寿を謳歌するまちづくり』のタイトルに恥じないよう推進していきたい」と決意。塩崎委員長は「主役は市民というメッセージをしっかり発信していきたい。行政・地域・市民の3者が一体となって健康づくりに取り組むことで、目標が達成できるのではないか」と話した。