オレンジ色の光 奄美市から撮影

オレンジ色に光るH2Bロケット(吉行秀和さん提供写真、21日午前2時33分、奄美市)

H2Bロケット「こうのとり」
最後の打ち上げ成功

 国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を提供する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の無人補給線「HTV(こうのとり)」9号機が21日午前2時31分、種子島宇宙センター(南種子町)からH2Bロケットで打ち上げられた。その様子を奄美市笠利町から、奄美市名瀬の吉行秀和さん(61)が撮影した。

 全国や県で数々の賞を受賞した写真家である吉行さんは、笠利町士浜展望台付近で一眼レフを3台構えスタンバイ。打ち上げ後、北北東からオレンジ色の光が見えたという。そのまま北東へ3分間ほど飛行し、消えていった。「今までに飛行したこうのとりのほとんどを撮影してきた。今回は最後の飛行だったため、打ち上げが成功して良かった。まさに有終の美」と喜んだ。

 こうのとりは今回で9回連続の打ち上げ成功となり、成功率100%で役割を終えた。宇宙飛行士の水や食料、電源用のバッテリーなど約6・2㌧の物資を掲載したこうのとりは順調に飛行を続けており、25日夜にISSに到着する見通し。1~2カ月後、不用品を積み込んで大気圏に再突入して燃え尽きる予定だ。