一問一答

「感染者早く特定し拡大防止」
「高度な医療提供へ早めに搬送」

 与論島で新型コロナウイルスの感染が広まっていることを受け、県くらし保健福祉部長の地頭所恵氏は25日、記者会見を行った。

―鹿児島市の発表によると、与論町の親族同士4人が島外に滞在し、鹿児島市の感染者と接触したということだが。
「接触があったかどうか現在調査している」

―新たに感染が発覚した与論町の医療従事者は、最初に発覚した看護師女性と同じ病棟に勤務していたか。
「同じ病棟ではない。あまり接触がない」

―与論島関連の感染は何人か。
「29人」

―島外搬送などの内訳は。
「県本土への搬送が18人。奄美大島への搬送が6人。与論島内で療養している人が5人」

―奄美大島から県本土に搬送された人は。
「4人。海上自衛隊の鹿屋基地からヘリ2機で搬送した」

―なぜ搬送したか。
「今後症状が悪化する可能性があるため、早めに医療体制が整っている本土へ搬送した」

―与論徳洲会病院の関連では何人感染が発覚しているか。
「医療従事者3人、入院患者3人、退院者4人」

―県は状況の変化をどう見ているか。
「与論町の感染状況は非常に厳しい。濃厚接触者をできるだけ早く特定して検査する。感染者を早く特定して拡大を防止する。自衛隊、海上保安庁に協力してもらい脆弱な医療体制をフォローできている。今後も療養ができるところに搬送していきたい」

―与論島は人口比例で0・5%が感染している。医療チーム常駐など、島内の医療体制強化は。
「高度な医療提供ができるところに早めに搬送する。医療チームの常駐はスタッフ、機材の確保が課題」

―水際対策について。発熱がない人が多い。検温以外の対策は。
「検温が基本。加えて体調不良者はいろんなところに接触しないようにしてもらう、早めに相談してもらうなどを呼び掛ける」

―島外から来て会食した5人の検査結果は。
「関係保健所に連絡しているが、まだ結果は届いていない」

―10代の感染者2人は学生か。学校への注意喚起は。
「10代であるとしか言えない。必要があれば学校に連絡する」

―与論徳洲会病院では大規模なPCR検査が行われているが、診療などの業務に影響は。
「他の病院から医師・看護師が応援に来ていると聞いている」