感染症対策徹底し開講

合奏に臨む受講生ら

受講生らいきいきと学ぶ
奄美市名瀬の公民館講座

 奄美市名瀬で生涯学習講座が順次開講している。新型コロナウイルスの影響で6月から8月に時期をずらしての開講。受講に当たっては検温・消毒・ソーシャルディスタンスなど感染症対策を徹底している。4日、同市名瀬の金久分館では大正琴の第1回講座が行われ、集まった受講生らはいきいきとした表情で学んでいた。

 名瀬地区では2020年度、49講座が開講。877人が受講している。金久分館では4日、大正琴の講座が開かれ、13人の受講生らが集まった。受講生らはマスク着用・手指消毒の上検温を行い、ソーシャルディスタンスを保って講座に臨んだ。

 生涯学習指導員の久修子講師の指導の下、受講生らは「さくら変奏曲」や「大正琴一代」といった楽曲にチャレンジ。初めて受講する初心者から、受講経験のあるベテランまで、和気あいあいと練習していた。

 女性の受講者が多数を占める中、数少ない男性受講者の林龍雄さん(71)は3年目の受講。もともとギターなどの弦楽器をたしなんでいたこともあり、大正琴もマスターすることを目指して練習している。開講が例年より遅れたことに触れ「半年のブランクがあるのでまだ調子が戻らない。何回か受講するうちに(合奏する)みんなの息が合ってくると思う」と話した。

 指導に当たる久講師は「(開講が遅れたことは)大変だったが、集まった皆さんの表情を見るといきいきしていて良かった。私もやりがいがある」と初回の講座を振り返った。