感染者は天城町職員男性

徳之島初の感染者発生(町職員男性)を受けてあった天城町新型コロナウイルス感染症対策本部会議=26日午前8時すぎ、同町役場

 

町職員の新型コロナ感染に揺れている天城町役場=26日午前

 

労組行事で上鹿後、発熱
拡大防止に全力
新型コロナ

 

 【徳之島】徳之島初の新型コロナウイル感染者がでた天城町は26日午前8時、森田弘光町長を本部長に同感染症対策本部を再設置して協議。同拡大防止の呼び掛けや行動、公共施設の臨時休館措置など当面の対処方針を決めた。森田町長は会見で、感染していたのは職員労組関係の行事参加で鹿児島市に公務外出張した「町職員30代男性」。国勢調査員も務めていたことを明らかにした。

 同町新型コロナ感染症対策本部の設置は、政府の非常事態宣言に伴う設置(4月9日~5月26日廃止)に次ぐもの。町長ら町当局や医療、消防関係者ら21人が出席。「自分を守る、家族を守る、ふるさとを守る、社会を守るため1人1人の自覚ある行動で感染拡大阻止」。3密(密閉・密集・密接)を避けた新しい生活様式の実践、同感染症拡大阻止へ「自覚ある行動」なども町民に要請する。

 具体的措置では①消毒除菌作業②町職員の体温チェック(自宅検温)報告の義務付け③空港での検温作業の継続④公共施設(生涯学習施設・図書館・ユイの館・B&G海洋センター体育館・町総合運動公園および遊具)の使用休止(3日間)などの実施も確認した。

◆職員の感染「残念」

 感染した男性職員はシルバーウイーク連休中の今月19日~21日、職員組合員3人で鹿児島市に出張。帰島3日目の23日朝に発熱(約38度)したため島内の病院を受診。同日中の抗原検査は「陰性」だったが、鹿児島市内の専門機関に依頼していたPCR検査の結果は「陽性」だったことが25日夕までに判明。26日夕現在、けん怠感がある程度で「軽症」という。

 森田町長ら町当局は同夜、緊急課長会を開き、丸1日後となる県発表(会見)を待っては「町民の生命、安心安全を守る感染拡大防止の行動に〝タイムラグ〟が生じる」と判断。午後8時10分、森田町長自らが全町民周知のため町内放送のマイクを握った。

 感染者が町職員だったことは、人権的配慮とのジレンマに窮しながらも公共性の高さから明らかにした。鹿児島市内での行動については「居酒屋には行ったようだが、接待を伴う飲食店には入店していないと聞いている」(町長)。クラスター(感染者集団)が指摘されている同市内飲食店とは無関係という。感染経路は不明(26日夕)現在、帰島後の濃厚接触者の追跡や検体採取を徳之島保健所が行っている。

 職員男性は連休後23日の病院受診後から自宅待機を続けており、同僚ら他の役場職員との接触はないもよう。ただ、国勢調査票を28世帯に配っていた。町側は26日午後、同職員の机やいすなど所属部署内の消毒も実施した。