シマ唄ユニット「あゆたーり」

シマ唄ユニット「あゆたーり」

レコーディングに参加した左から、藤原道山さん、平田まりなさん、牧岡奈美さん、森田美咲さん、里歩寿さん

奄美の歌声に独特の音加味
セカンド・シングルリリース 尺八の藤原道山さんも参加

 【東京】自粛生活を潤す歌声が、話題となっているコーラスユニット「あゆたーり」が、セカンド・シングルを発表する。同曲には、実力派の尺八演奏家も参加、奄美の歌声に独特の音を加味し、興味深いサウンドが出来上がったようだ。リリースは16日から。iTunes、Spotify、レコチョクほか、主要音楽配信サイトで配信される。
 
 「あゆたーり」は牧岡奈美さん、里歩寿さん、平田まりなさん、森田美咲さん、平田まりなさんによるユニット。全員が奄美民謡大賞受賞者という、シマ唄ファンにはこたえられない顔ぶれ。ファースト・シングル「煌(きらめ)く」が、7月31日に配信リリースされると「素直に耳に入ってきた」「落ち込んだ気持ちを和らげてくれた」などの声が多く寄せられ、コロナ禍での人たちを癒やした。そんな彼女たちによる第2弾のレコーディングが、このほど2日間にわたって行われた。主旋律、ハモリ、フェイクといった歌い方に、ギター、三味線を加え、さらに尺八界のトップランナー・藤原道山さんの音色が重なった。

 藤原さんは「過去にRIKKIさん、中孝介さんとコラボしたこともあり、奄美のアーティストとは、すんなり入っていける。奄美独特の音楽性との相性はいい」と、笑顔で手ごたえを語った。また、牧岡さんも「こんな状況ですが、ぜひ、あゆたーりの唄を聴いて大切な人、そして大切な故郷を思って、温かい気持ちになってくれたらうれしい」と曲に寄せる思いを披露していた。第2弾シングルは、サイモン&ガーファンクルをはじめとする数々のアーティストがカバーしている「ScarboroughFair」。サウンドディレクシ
ョンと編曲は、デビュー曲に続いて島野聡さん、アコースティックギターは古川ヒロシさんが担当。シマ唄固有の節回しと荘厳な尺八の音色と相まって、丁寧に織られた大島紬のような深みをたたえた楽曲となった。

 ユニットを手掛けた、プロデューサーの迫浩文さんは、「満足いくサウンドに仕上がっています。来年春頃には、世界に向けた仕掛けをしていきますよ」と先を見据えている。