46年ぶりハロウィン満月、「ブルームーン」にも

西康範さんが土盛海岸で撮影した満月。ブルームーン、ハロウィンの日、そして今年最小の満月だった(31日午後5時56分撮影)

土盛海岸で撮影 水平線上の雲間からのぞく

 10月31日は全国的に穏やかな天候となり、各地で満月が観察された。46年ぶりにハロウィンの日に満月となるだけでなく、10月に2度目の満月で「ブルームーン」と重なった。ハロウィンの日のブルームーンという特別な満月を西康範さんが撮影した。

 この日の夕刻、西さんは海岸線からの月の出を奄美市笠利町の土盛海岸で撮影。水平線上の雲間から顔をのぞかせた満月だ。ユニークな形をした奇岩、白波が目立つ海をほんのりと照らし出している。

 10月は2日にも満月があり、月末の31日で2度目。ひと月で満月が2回あるとき、2回目の満月を「ブルームーン」と呼ぶ。ウェザーニュース(気象情報会社ウェザーニューズ運営のサイト)によると、ブルームーンとなるのは日本では2018年3月以来という。また、ハロウィン当日の10月31日に満月となるのは、日本では1974年以来。次にハロウィンと満月が同日となるのは、日本では38年後の2058年、米国などでは19年後の2039年としている。

 ブルームーン、ハロウィンの日の満月という珍しさのほか、もう一つ加わった。「2020年で、最も小さく見える満月」という点。31日の満月は、地球の中心から月の中心までの距離が約40万6000㌔㍍と、今年最も遠かったため。31日の夜は、三つの珍しさに遭遇したことになる。