北高×伝泊共同授業

自分たちで作ったポスターのコンセプトなどを発表する大島北高校情報処理科3年生生徒たち

企業のPR、生徒がアイデア
ポスター制作し発表会

 奄美市笠利町の大島北高校情報処理科3年生と奄美イノベーション㈱(山下保博代表取締役社長)は14日、今年7月から取り組んできた共同授業の成果を披露する「ポスター発表会」を同町のまーぐん広場で開いた。生徒らは、一人でも多くの人に宿泊施設「伝泊」を利用してもらおうとPRポスターを制作。山下社長や生徒を前に、自分たちで考えたデザインやアイデアを発表した。

 共同授業は、デザイン制作も手掛ける同社のノウハウを授業に生かしてもらおうと、同社が同校に声を掛け実現。情報処理科3年生21人が、7月から週1回、プロのツールなどを使いながら、同社広報担当者から本格的に指導を受けてきた。

 ポスターは、同社が運営する宿泊施設「伝泊」をテーマに、6班に分かれた生徒自らが取材しレイアウト。コンセプトやキャッチコピーを考え、グループで話し合いながら写真を入れたり、文字を強調したりとアイデアをまとめたという。

 発表では、各班5分の持ち時間で山下社長にプレゼンテーションを行い、若者ならではのアイデアが次々と提案。発表後は多数決を行い優秀賞なども決定した。

 山下社長は「人にモノを伝えるには、そこに物語を感じるかどうかが大事」など総括。「スキルは後でもついてくる。自分の思い・物語を育みながらステップアップしてほしい」などアドバイスした。

 ポスターを見やすくするためのグリッドシステムを使ってデザインした常田美優さんと栄陽菜さんは「もっとアクティビティな写真を入れたかったけど楽しかった。(自分たちで取材することで)奄美を見直すきっかけにもなった」と喜んだ。

 制作したポスターは同店で展示。ホームページでも掲載する予定だという。