県高校総合文化祭交流フェスタ・大島大会

シマ唄と吹奏楽のコラボをした大島北高の演奏の様子

後夜祭終了後、手を振ってお別れする大高生

オンラインで交流深める
城南海さんのアイツムギ~10周年ver.~を全員で合唱

 新型コロナウィルス感染拡大防止のためweb開催となった県高校総合文化祭交流フェスタ・大島大会(県高校文化連盟主催、同実行委員会主管)が22日、開幕した。サイバー開会式には群島内8校から245人の生徒が参加し、オンラインで交流を深めた。作品や活動成果は特設サイトで公開する。2月20日まで。

 今回のテーマは「降りそそげ わんきゃの文化 虹となれ」。第30回大島地区高校総合文化祭も兼ねて行われた。

 各学校をオンラインでつないだサイバー開会式では、生徒を代表して沖永良部高校2年の久保陽那さん(16)が「自由な発想によって離島それぞれの気持ちを虹のようにつなげたい」とあいさつ。その後、四つのグループに分かれてweb交流会を実施した。

 吹奏楽部のグループAでは大島北高校吹奏楽部(緒方民子顧問)が先陣を切って登場。部員の楽器、ユーフォニウムとアルトサックスに緒方教諭のクラリネットと指導者の城昭久さんのコントラバス、シマ唄と三味線を2年生の實川進之介さんが担当して5人で「ヨイスラ節」とワイド節」を演奏した。

 吹奏楽とシマ唄のコラボに挑戦した實川部長は「緊張したけどコラボでき、画面で手拍子も見えたので、盛り上がってよかった」と話し、緒方教諭も「順番が変わってびっくりしたけど、短い時間に楽しみながら北高らしくできてよかった」と語った。

 このほか、大島高校茶道部はオンラインで作法を伝授、大島北高校ダンス同好会は参加メンバーに振り付けを教え、音楽に合わせてみんなで踊りを楽しんだ。

 NHK後夜祭では参加した8校が島自慢。歌手の城南海さんも渋谷のNHKスタジオからリモート参加し、アイツムギ~10周年ver.~を参加高校生全員で合唱した。

 大高1年生で書道部の吉野花音さんは「コロナでリモート参加だったけど、島々の高校生の絆ができたと思う」と感想を述べ、沖高2年の成美るみさん(17)は「みんなが一つになれて楽しかった。初めてのweb開催でトラブルもあったけど、この日に向けて準備してきたので無事に終わって安心した」と話した。