ロビンソンファームで木工イベント

ロビンソンファームで木工イベント

「プラスチックのうみ」を読み聞かせする岡本さん

瀬戸内町節子小中跡地子どもたち11人参加
プラスチックのごみの本朗読など環境問題も

 瀬戸内町節子小中学校跡地の「ロビンソンファーム」(岡本祥子さん管理責任者)で23日、「木工イベント」が行われ、ウコッケイやマンダクロドリのひなと遊んだり、ひなの鳥小屋つくり、シイの木のホダ木にシイタケ菌のコマ打ち、山羊のえさやり、「プラスチックのうみ」の絵本の読み聞かせなどが行われ、嘉鉄や古仁屋、篠川などから幼児を含む小中学生たち11人が参加、熱心にいろんな作業に取り組んでいた。

 同イベントは瀬戸内町企画課と行っている「日本のSDGs構想」(持続可能な開発目標)の一環で、日本独自の持続可能な社会つくりを目指す瀬戸内町独自の地域循環共生圏の実践。

 この日はひな遊び後に、鳥小屋の設計を子どもたちが行い、それに合わせて保護者の森和喜さんが木材の切断などを手伝い、ヤギのえさやりを島の農業を勉強に訪れている鹿児島大学3年生の中島朝飛さんが担当、シイタケのコマ打ち指導を徳元和信さんが行った。

 特に地元の節子でしかできないヤギや鶏のえさやり、卵の収穫、ふ卵器、孵化、成長速度の説明と、ひなの観察を通して弱者への接し方、相手の立場に立つ創造力や配慮など、中島さんは「子どもたちが考えるきっかけつくり」に力を入れていた。

 岡本さんは、自然環境学習を5年間継続しており、環境問題については、今年度試しに実施、子どもたちへの「プラスチックのごみ」について読み聞かせを積極的に行っていた。瀬戸内町内で年間5㌧も出る野菜くずや鶏のふんなどを発酵させて肥料にするなどの体験や田んぼ体験などを子どもたちに経験させているとのことで、「今日はキックオフの日です。みんなでプラスチック問題について何ができるか考えていきたい」と話した。

 嘉鉄から参加した5年生の森ひむかさんは、シイタケ菌のコマ打ちに「学校でもやったからできるよ」とカナヅチを上手に使い、7匹のひなの鶏小屋つくりに熱心に取り組んでいた3年生の岡本柚さんは古仁屋から参加。鶏小屋の設計図を説明、「どんなのができるか楽しみ」とわくわくしていた。