鹿屋体大野球部 知名中で野球教室

 ハイスピードカメラなどを使いバッティングフォームを分析した=知名町=

最新機材使いバッティング分析
島内の野球少年参加

 【沖永良部】鹿屋体育大学野球部による野球教室が27日、知名町立知名中学校(今井力夫校長)であった。現役大学生が、守備や走塁のコツを子どもたちに伝授したほか、最新の機材を使ったバッティングフォームの分析も行われた。

 教室には、沖永良部、与論両島の小中学生と指導者など70人ほどが参加。同大学スポーツ生命科学系の前田明教授と学生6人が講師を務めた。

 1グループ10人ほどに分かれてバッティングや守備、走塁練習を開始。守備練習では、ゴロのボールを捕る場合の足の運び方やグラブの使い方などを大学生が実際に見せながら(右利きの選手に対し)「投げたい方向に左肩をしっかりと向けてから投げる」「左足の前で捕球すると取りやすい」などとアドバイスした。

 打撃練習では、スイングの軌道やスピードなどを測るスイングトレーサーと、ハイスピードカメラを使ったフォームの分析が行われた。子どもたちは、タブレット端末に出た数字を見ながら自分のバッティングフォームを確認した。測定結果は、後日指導者に配布された。

 和泊中学校2年の冨満優星さん(14)は「スイングや走塁を指導してもらった。現役大学生のプレーはすごかった。今後の練習に生かしたい」と話した。

 前田教授は「大学生が指導できる機会を与えてもらい感謝している。子どもたちの能力を伸ばすためには、運動と食事、睡眠といった基本的なことが大事。島内からオリンピック選手が出てくることを期待している」と語った。

 同日は「スポーツを科学する」をテーマに講演会を開催。前田教授は、同大学のスポーツパフォーマンス研究棟(昨年3月完成)で行われている選手の動作分析や球質測定など、国内最先端の研究について参加者に紹介した。