奄美新聞社杯小学サッカー

先制点を許し、同点ゴールを狙う岡前イレブン

PK戦制し岡全優勝
PK戦、岡前3人目キッカーの小林が成功し優勝を決めた

岡前が23年ぶり2度目V
MVPに勝裕二

 第24回奄美新聞社杯争奪小学校卒業記念サッカー大会(大島地区少年サッカー連盟主管)は13日、奄美市名瀬の古見方多目的広場で大会2日目があった。岡前イレブンと伊津部FCとの決勝は、1―1の同点のまま延長戦でも決着がつかずPK戦に突入し、岡前イレブンが2―1で勝利。第1回大会以来となる、23年ぶり2度目の優勝を飾った。

 ファーストシュートは伊津部FC・大門凜のミドルレンジからのシュート。さらに、伊津部はフリーキックを得て、大門からのロングパスを向直太郎が頭で合わせるも、枠を捉えることができない。

 岡前イレブンは、トップの永井龍真をターゲットマンに、泉田來夢、小林優和、吉沢莉緒斗らを中心に立ち上がりから攻撃を仕掛ける。小林の両サイドからの突破、中央から永井を狙ったスルーパスなどでチャンスをうかがうが、伊津部は大門を真ん中に亀澤悠真、當島祐唄ら守備陣が最終ラインで跳ね返した。

 両チーム無得点のまま後半、開始1分、伊津部は後方からもパスを配球するなど、攻撃陣を引っ張っていた大門がロングシュートを決め先制した。ここから岡前はゴール正面から小林のシュート、さらに、吉沢もミドルを狙うなど攻勢に出る。そして、7分小林が左サイドから放ったクロスがそのままゴールに吸い込まれ同点に追いついた。

 その後、両チームの攻守が入れ変わるなか、伊津部はコーナーのこぼれから向のシュート、岡前もゴール前フリーキックから泉田が直接狙ったが、クロスバーにはじかれるなど、勝ち越しゴールが遠い。延長戦も、ともに決め手を欠き、PK戦に突入した。
 両チーム1人ずつが外し、伊津部の3人目が失敗。対してキッカー・小林(岡前)がゴール右隅に決め、岡前イレブンが23年ぶりに頂点に立った。

 伊津部FC・義岡常一監督(43)「チームとしてできてなかったことが今大会でできていた。最後に良い戦いを見せてくれた。これからも、サッカーを楽しむ気持ちを大切にしてほしい」

 伊津部FC・大門凜主将「6年になってからの大会で初めて決勝まで来られたのは良かったが、負けた悔しさを忘れずもっと上手くなれるようにがんばっていきたい」
 大会結果は次の通り。

【決勝トーナメント】▽準々決勝 伊津部FC1(1―1、0―0 PK2―1)1小宿FC、FC龍郷2(1―0、1―0)0瀬戸内SSS、FC喜界A2(2―0、0―1)1AFC、岡前イレブン2(2―1、0―0)1FC朝日▽準決勝 伊津部FC0(0―0、0―0 PK3―2)0FC龍郷、岡前イレブン2(1―0、1―1)1FC喜界A

 ▽決勝 岡前イレブン1(0―0、1―1 延長戦0―0、0―0 PK2―1)1伊津部FC

【個人賞】▽ベストイレブン 吉内思惟(FC喜界A)、柳美颯(FC龍郷)、有村昂正、當島祐唄(以上伊津部FC)、泉田來夢、小林耕助、永井龍真、田中未来(以上岡前イレブン)▽優秀選手賞 大門凜(伊津部FC)▽最優秀選手賞 勝裕二(岡前イレブン)