GW総括

行楽地では8日も、休日を楽しむ子どもたちの姿がみられた

宿泊施設 好調推移
天候恵まれ 行楽地、家族連れにぎわい

 先月29日から始まった今年の大型連休は8日が最終日だった。連休自体は「3・3・2」と飛び石だったが、中日の平日2日間を休日とすると最大10連休となったことに加え、奄美群島への入込客数増を背景に、特に奄美大島の宿泊施設ではイベントを楽しむ観光客を中心に客足が伸び、好調を堅持。また期間中、奄美群島は比較的晴天に恵まれたこともあり、行楽地では地元住民を含む多くの家族連れでにぎわった。

 奄美市笠利町のあやまる岬観光公園では8日、連休最後の休日を楽しもうと家族連れが来場。駐車場にはレンタカーも数多く駐車され、設置している遊具や近接する海辺で遊ぶ姿がみられた。家族4人で同地を訪れた井上直樹さん(38)=霧島市在住=は、「奄美は自然たっぷりで癒された。子どもたちも楽しそうに過ごしていたのでよかった」と話した。

 当初予報でぐずついた天候が予報されていた奄美地方では期間中、まとまった降雨があったのは3日と7日のみ。それ以外は一部でぐずついた時間帯があったが日中の降雨は少なく、最高気温も26度前後と初夏の陽気が続いて行楽日和となった。

 各地にある宿泊施設では、連休後半の3日から5日を中心に好調に推移した。奄美大島北部のある宿泊施設では、平均9割超の客室が埋まり前年超え。奄美大島最大の繁華街“屋仁川”に近い同市名瀬の宿泊施設でも、満室に近い状況になり、瀬戸内町加計呂麻島の宿泊施設でも、前年を上回る観光客が訪れた。

 徳之島のあるホテルでも、前半は約半数の利用にとどまったが、後半は島内で開催される闘牛大会を目当てに訪れた観光客などで満室に。担当者は「先月の熊本地震の影響で一部キャンセルもあったが、例年並みの利用で安心した」と述べた。

 レンタカー業界も、連休後半を中心に家族連れや30~50歳代の夫婦など利用者が増加。奄美大島の各レンタカー店では、4~5日にかけてほぼ全台が稼働する盛況ぶり。奄美大島以外でも、例年並みかそれ以上の稼働状況となった。

 屋外をメーンとする同市住用町の「黒潮の森 マングローブパーク」では、7日までの9日間でカヌーやグラウンド・ゴルフなど、2215人が有料施設を利用。屋内施設が中心の同市笠利町県奄美パークでは、「わらべシマ唄大会」などで集客したものの、期間中の来場者数は3805人と微減した。