高齢者運転コンテスト

奄美自動車学校のコースを使って運転する参加者ら

自動車学校のコース利用
運転技術見直す機会に

 高齢者運転コンテスト(奄美警察署、奄美地区交通安全協会、奄美自動車学校主催)が25日、同自動車学校であった。奄美市老人クラブ連合会名瀬支部に所属する7団体から、現役ドライバーとして日頃から車を運転する17人が参加。実技講習などを通して、改めて自分の運転技術を見直した。

 同コンテストは現役で運転している高齢者に対し、自動車学校の指導員を同乗させて試験コースを走行し、現在の運転技術を再認識してもらうことが目的。高齢者が関わる事故が増えていることから、数年ぶりの開催となった。

 同署によると、今年の奄美署管内の交通事故発生件数は1月から6月24日までに47件(前年同期比12件減)。うち、65歳以上の高齢者が加害者となる事故は18件(同1件増)、加害者・被害者のどちらかが高齢者という事故は32件(同6件増)で、事故件数は減少しているものの、高齢者が関係する事故は増加しているという。

 コンテストでは実技講習に先駆けて、高齢者と若者の身体能力の差について説明。実技では一時停止やSカーブ、方向変換などを盛り込んだコースを設定し、運転に挑戦した。

 東ケ丘はつらつ会の奥田俊寛会長(66)は「指導員の人が隣にいながら運転するというのは緊張感があった。自分の運転もそうだが、人が運転している様子を見ることで、改めてこれから注意していかなければと感じることもいくつかあった。これからも気を引き締めて、慎重に運転していきたい」と語った。