天城町岡前小で交流会

岡前小恒例のトライアスロン選手一行との交流会=27日、天城町

「澄み切った心を大切に」
アスリートら声援に感謝

 【徳之島】天城町の岡前小学校(谷口源太郎校長、児童数151人)で27日、第29回徳之島トライアスロンIN徳之島大会(26日)出場選手らを招いた交流会があった。鉄人レースに挑んだアスリートや家族ら約30人が訪問し、島口や島唄で歓迎を受けながら徳之島への思いなど感想も語った。

 同大会実行委員会事務局(天城町商工水産課)は、町内の小学校にエントリー選手たちを励ます手紙を書かせている。岡前小の交流会は2003年の第17回大会から始まった。児童らの情操教育と併せ、郷土に伝わる行事・イベントの保存・発展―も願い今年で13年目。

 体育館であった交流会の冒頭、6年生児童の代表らが「うぃた、きゅうがめーら」(皆さん、こんにちは)などの島口カードを掲げて復唱。民謡民舞全国大会に出場するちびっ子唄者の宮村祐花さん(6年生)と峰岡歩嬉さん(3年生)の演奏による「徳之島小唄」の全体合唱でも歓迎した。

 選手ら自己紹介の中で、総合初優勝を果たした篠崎友さん(32)=神奈川県=は「3年目でやっと優勝できた。一番きつい位置にある岡前小前(ランコース)では皆さんの声援に支えられた」。弱視で耳が聞こえない〝盲ろうアスリート〟としてリレーの部に初出場して完走した中田鈴子さん(49)=京都府=は、関係者に感謝しつつ「私は障がいを持っていますが、来年も皆さんととともに徳之島トライアスロンを楽しみます」ときっぱり。

 ほか、「走っているときは『もう2度と出たくない』と思ったが、皆さんの応援に支えられた。来年も出ます」。「海で泳ぐことも坂道も苦手だが、ちびっ子たちの応援の笑顔に涙が出そうになった。心の底からありがとうと言いたい。青い海・空のように澄み切った心を大切にして欲しい」などと呼び掛けた。

 「ワイド節」で一体となって踊りの輪を広げた後、大会前日のキッズトライアスロンに出場した6人の児童を代表して先田祐太君(6年)がお礼の言葉を述べた。