徳之島空港利用促進協

LCC誘致継続などを決めた徳之島空港利用促進協議会総会=7日、天城町

LCC誘致を継続
老朽貨物ターミナル建替え陳情も

【徳之島】徳之島空港利用促進協議会(会長・大久幸助天城町長)の2016年度総会は7日、同町役場であった。16年度事業では、離島航空運賃の是正要望(陳情)や、LCC(格安航空会社)航空路線の誘致活動などを継続。ほか、老朽化して保安・景観面に支障が出ているという貨物ターミナル(旧ターミナル)の「建て替え陳情」を求める提案があり、事業計画に追加した。

関係機関・団体の代表理事や会員らが出席。大久会長は冒頭、同空港滑走路の既設舗装厚はLCC路線開設想定時のジェット機材(180席)に耐えることを強調。風評を打ち消した上で「世界自然遺産登録も近づいており、大阪や沖縄からのLCC路線誘致運動を展開し、島の活性化を」と改めて協力を要請。議事では全議案を承認した。

うち15年度事業経過報告のLCC関連企業役員ら折衝の感触として、「具体的な回答はなかった。採算(利用率)が80%と既存路線よりも高く、観光団体とも取り組んでほしい、との話があった」とも。支出面では、地元高校の海外修学旅行の国内変更でジェットチャーター便利用はゼロだったが、「地上支援機材管理費、タラップ組み立て・解体人夫賃金」のみコスト計76万5594円が支出された。

16年度事業計画の柱は①離島航空運賃の是正要望②航空路開設(LCC誘致)③ジェットチャーター便就航受け入れ④空港のイメージアップ⑤空港「空の日」イベント事業。その他質疑で、徳之島空港ビル㈱側が提案した現貨物ターミナル(旧ターミナル、1974年7月落成)老朽化に伴う諸支障の指摘「建て替え陳情」は、事業計画に追加。LCC同様に取り組むことを確認した。