しまうたミニライブ

「しまうたミニライブ」で最後に全員で「イトゥ」を唄う出演者ら

「生の声が一番」
奄美パークで

 奄美市笠利町の県奄美パークでは31日、夏休みのシーズンにあわせた「しまうたミニライブ」が開催された。日本民謡協会奄美連合委員会「山ゆり会」のメンバーが島唄を披露。会場には島唄ファンや地域の人ら約120人が来場し、手拍子やハト(指笛)などでライブを盛り上げた。

 ライブは、地元でカサン唄として親しまれている島唄の曲調を主として進行。島唄の始まりの唄として有名な「朝花節」からライブはスタート。子どもたちの、裏声を巧みに使った唄い方に、会場からは大きな拍手が沸き起こった。また、大人の出演者の貫禄のある唄声に来場者は聴きほれた。一人一曲ずつの披露となり、最後は「イトゥ」を出演者全員で唄った。会場全体で手拍子を行い、独特な曲調に六調とは違った一体感に包まれた。

 「黒だんど節」を披露した節田小6年の飯田日和さんは「練習不足で失敗してしまったところもあった。舞台で唄うのは慣れているので、次に披露する機会があれば得意な唄も唄いたい」と自身の発表を振り返った。

 龍郷町から訪れた来場者は「昔から島唄のファン。島唄が大好きで、自分でサンシン(三味線)を弾くほど。やっぱり島唄は生の声が一番。短い時間だったけれど、聴けてよかった。次回も来場したい」とミニライブを楽しんだ。

 しまうたミニライブは今夏、計3回開催され、今回が1回目。次回は21日、28日を予定している。