かがんばなトンネル内に夕日が入り〝龍の目〟が登場した(25日午後6時6分、西康範さん撮影)
龍郷町かがんばなトンネル
多くの見物客
春と秋の風物詩となっている〝龍の目〟(ドラゴンアイ)が、龍郷町円集落で観察できる。祝日となった22日の「秋分の日」には多くの見物客が訪れたが、天候条件に恵まれた25日は鮮やかな光景を西康範さんが撮影した。
神秘的な景色をつくり出しているのは、同集落にあるかがんばなトンネル。全長29㍍と群島内では最短だが、国内でも珍しいとされるトンネルに夕日が入る様子を見ることができる。
かがんばなトンネルに沈む夕日が観察できるのは春分の日および秋分の日前後の数日間。今年の秋分の日前後の見頃について県大島支庁は、期間=9月25日頃から10月15日頃まで▽時間=午後5時52分頃から同6時15分頃まで―としている。
円集落のバス停から安木屋場方向370㍍付近には、説明文を添えた展望所を県が開設。その周辺で見ることを勧めている。
撮影した西さんは「祝日だった22日は車が20台ほど停まっていたほか、貸切バスでの団体もおり大勢の人が来ていた。今年は3回撮影に行っているが、3回ともきちんと見ることが出来ている。他の人に話を聞くと、7回くらいは見れているそう。日の入りの時刻は午後6時18分前後だが、それより前の6時5、6分に〝龍の目〟を見ることができる。秋の時期は集落側から右へと夕日が移動していくので、これから先が一番の見頃になる」と話す。天候しだいだが、今後も幻想的な光景が続きそうだ。
「かがんばな」は鏡崎を意味する岬。トンネル内に夕日が入る時期は、撮影者や見物客でにぎわっている。