徳之島高総合学科発表会

「産官学」連携で開発した試作商品を「徳高ストア」でPRした生徒や関係者=27日、徳之島町文化会館前

土産用お菓子製造も
産官学連携で開発

 【徳之島】徳之島高校(白石秀逸校長、生徒数318人)の2016年度総合学科学習発表会が27日、徳之島町文化会館であった。同科の情報ビジネス・生物生産系列・生活科学の3系列生たちが課題研究などの成果を発表。バレイショなどを活用した産・官・学連携でのお菓子(土産品)製造も紹介され、関連行事「徳高ストア」では試作商品のPR販売もあった。

 総合学科の現在籍者数は1~3年生で計74人。学習発表会は、生徒自ら進路などのライフプランを真剣に考え、課題研究成果の発表の場に―の恒例行事。農産物や手作り品など即売の「徳高ストア」も生徒たちで運営した。普通科含む全校生徒や一般にも公開した研究発表会で、1年生は将来目標などライフプランを、2年生は系列の内容を、3年生は課題研究や郷土学の成果などをそれぞれ演壇で発表した。

 生活科学系列の3年7人は「徳之島の魅力をお土産で伝えたい。徳之島の食材を活かしたい」と、課題研究でタンカンや赤土新バレイショ、黒糖を使ったパウンドケーキとブラウニーの商品開発を模索。徳之島町当局が地方創生関連・徳之島ブランド創造事業(事業費約50万円)、徳之島物産㈱(副島博社長)が後押しする形で昨年9月から取り組んだという。

 徳高ストアの試食・販売コーナーで、仲間たちと懸命に試作商品をPRしていた同系列の榮梨帆さんは「島の魅力や島の良さを知ってもらう土産品が少ないと思う。味の調製やパッケージデザインも自分たちで検討した。島の良さを持ち帰って欲しいです」と期待。徳之島物産が島内の土産品店などで発売予定という。

 会場ロビーでは各種芸術作品の展示も並行してあった。