「飼い犬と楽しく暮らすために」。しつけ方のデモンストレーションも=25日、徳之島保健所
【徳之島】県保健福祉部生活衛生課主催の犬の適正飼養セミナー「飼い犬と楽しく暮らすために」が25日、徳之島保健所であった。愛犬家や飼育を考えている住民ら約50人が参加。日本動物病院協会(JAHA)認定家庭犬しつけインストラクターの講演会と実演で、人と動物が幸せに暮らすための基本を学んだ。
環境省「人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト」の2016年度モデル事業の一環。講師に、認定家庭犬しつけインストラクターで公益財団法人福岡県動物愛護センター勤務の持永陽子さんを招いた。
持永さんは、飼い犬と楽しく暮らすには①責任ある飼い主に②愛犬の生活をもう一度見直す③犬の習性を理解して楽しくしつける。法律で義務付けられた登録と所有者明示(登録・鑑札・狂犬病予防注射票・迷子札)をはじめ、マイクロチップ装着やルールの厳守。不妊・去勢手術は望まれない命の誕生を防ぐだけではなく、オスの場合は放浪癖やマーキングが少なくなる、生殖器の病気の予防ができる―などプラス効果も解説した。
犬のしつけ方は以前の「叱る。犬より上位に。犬になめられてはいけない…」から、今は「叱らないでいい関係に。主従関係やリーダーではなく信頼関係を築く。ほめてしつける」に変化。動物との暮らしの3カ条①飼い主が動物と楽しく幸せに②動物が幸せで最後まで大切にされる③動物が近所の人に迷惑をかけない―も強調した。
初対面の犬相手の「しつけ方のデモンストレーション」では、参加者たちは即効的な変容ぶりに驚嘆。天城町の主婦(40歳)は「ワンちゃんのことを分かってるつもりだったが、先生の話でワンちゃんの気持ちが分かった。早速、しつけを試してみます」と話していた。