写真展で来場者と語る常田さん(中央)
奄美の自然の魅力伝える
奄美博物館
今年開館30周年を迎えた奄美市名瀬長浜町の市立奄美博物館は28日、同館企画展示室で「常田守写真展 24時間眠らない奄美大島の自然の魅力」を開いた。自然写真家・常田さん(63)が撮影した、奄美の動植物などの写真約40点が並び、多くの人出でにぎわっている。5月21日まで。
奄美自然環境研究会会長、環境省希少野生生物保存推進委員を務める傍ら、撮影は年間100~150回行うという常田さん。これまで撮りためた絶滅危惧種のアマミヤマシギ、オーストンオオアカゲラ、アカショウビン、アマミテンナンショウやウケユリなど固有の動植物、風景などの写真を展示した。
初日の開催セレモニーで朝山毅奄美市長は「自然の声に耳を傾け、長年取り組んできた活動に敬意を表したい」とあいさつ。常田さん、朝山市長、要田憲雄教育長らがテープカットし、写真展が開幕した。
来夏頃を目指す奄美・沖縄の世界自然遺産登録に触れ、常田さんは「自然がつくり出した環境は復元することは出来ない。写真を通じて奄美の自然の大切さを認識してもらえたら」と話した。
5月11日午後7時は常田さんによるギャラリートークを開催。
入場料(入館料)は一般300円、高・大学生150円、中学生以下100円。