新規就農者励ましの会

各自の営農への抱負の発表があった新規就農者励ましの会

農業経営アドバイス
先輩農家などから
奄美大島・喜界島地区

2017年度の奄美大島・喜界島地区の新規就農者励ましの会(大島地区農業改良普及事業協議会など主催)が9日、県大島支庁会議室であった。農業指導員や関係団体職員など約70人が出席し、新規就農者へ農業経営などのアドバイスを送って激励。新規就農者たちは、各自の農家としての目標実現に意欲を見せた。

16、17年度の新規就農対象者は、後継者やIターンなど13人。パッションフルーツ、タンカン、カボチャ、サトウキビの生産や生産牛に取り組む。

大島地区指導農業士会の元井孝信会長は主催者あいさつで「新規就農者の課題を販売金額の低さ」と指摘。その要因を、▽労働時間・労働力不足▽土地の問題(水はけが悪い農地)▽資金面、装備が乏しい▽技術が低い▽経営理念、目標が定かでない―と分析した。

その上で元井会長は、「奄美大島がLCC就航や世界自然遺産登録に向けてすごく入込客が増えている」「物が売れる下地はできている」と報告。新規就農者に対して、「味に対する消費者の反応を受け止めて、自分の経営理念に取り込んで頑張ってほしい」と激励した。

先輩農家から奄美うなりまーじん会の東みのり会長が、自身の経験から助言。周りの人たちが相談に乗ってくれたとし、「失敗は恐れず、失敗を繰り返さないようにしっかり知識を身に付けて」と語った。

新規就農者は、営農品目や出身地などを自己紹介。新規就農者の中には、初めて農業に携わる人や祖父の代から果樹栽培に関わる人などがいてそれぞれの抱負が述べられた。