名瀬徳洲会「病院祭」

病院内の特設ステージでライブが開かれた「病院祭」

健康相談や特設ステージ
医療講演「生きがい持って過ごしてほしい」

 地域の医療施設に親しんでもらおうと奄美市名瀬朝日町の名瀬徳洲会病院(松浦甲彰院長)は9日、「病院祭」を開いた。医療講演や健康相談コーナーのほか、特設ステージでの島唄やバンド演奏、バザーなどがあり、院内は終日にぎわった。

 地域交流と市民の健康意識向上を目的に開催する恒例イベント。開設20周年(1997年12月1日)の今年、節目の20回を数えた。

 1階ロビーに設けられた体脂肪測定検診、歯科予防コーナーでは来場者が血圧・身体測定を受診。スタッフから測定結果や日常の体調管理について説明を受けた。

 進歩する医療について講演した松浦院長は、器官ごとの疾患と対処治療、予防について講話。近年増加する認知症と糖尿病に触れ、「頭と身体を動かすことで疾病リスクは減る。生きがいを持って日々を過ごしてほしい」と健康的な生活を促した。

 特設ステージでは、ゲストの楠田莉子さんが朝花節など島唄やオリジナル曲を披露したほか、市少年少女合唱団、アマービレ吹奏楽団、サーモン&ガーリック、フラダンスの8組が出演。多彩な演目に入院患者や家族連れは拍手して喜んだ。

 また敷地内では、焼きそば、カレーなど食品バザーを実施。院内1階フロアでは、ゲームコーナーや物品バザーに来場者が詰めかけた。

 名瀬の女性(58)は「通院の時とは雰囲気が変わって楽しい」と話した。