神奈川奄美会総会・懇親会

「うっちゅになって島のよさが分かるようになった」と話す西元会長

ジャズバンド
会場にはジャズバンドも登場

華麗な舞
総会で司会を務めた高橋徳美横浜市議は華麗な舞いも披露

勝和子さんら
最高齢の勝和子さんは瀬戸内町の出身。お嫁さんの寺岡由佳さんが同行。後ろは瀬戸内町出身の久保倫子さん

山下幹事長
祝い唄を奏でる山下良光幹事長

島を思い出し楽しもう
ジャズバンドの登場も

 【東京】神奈川奄美会総会・懇親会はこのほど、横浜キャメロットジャパンで開かれ、87歳を迎えた数多くの敬老者たちを含む約75人が参加、総会の司会を横浜市議会議員で徳之島出身の高橋徳美さんが務めたこともあり、会場には三原じゅん子参院議員の顔も見られた。

 あいさつにたった、西元荘一郎会長は、「最近は新聞紙上にも奄美がしょっちゅう出るようになった。うっちゅになって島のよさがわかってきた。年に一度のこの会で島を思い出しながら、楽しみましょう」と語り、今年87歳を迎える瀬戸内出身の田中達三顧問が時間になってもまだ、訪れていない会員のことに触れながら、来賓の龍一文元警視庁捜査第一課長を紹介。また、同会の開催回数は不明だが、神奈川奄美会の前身を語った。「1946年に次々と引揚者が神奈川に訪れた。行き場のない人たちは5千人以上。行き場がない人たちのために広大な公営宿舎を15棟作り、奄美出身者もここで収容して帰省していった。そのときに神奈川県の中に連絡部署を作ったのがこの会の前身で、貧しい中でも共に仲良く生きていこうと励ましあった。来年も元気で会いましょう」と話した。

 総会の後、「奄美の西郷さん」のテーマで内弘志敬天愛人フォーラム21代表が講演を行い、「世界の中でもさんづけで呼ばれている偉人は西郷さん以外いない」と思いを話し、沖永良部島と山形庄内の南州神社との交流を語り、沖永良部のテッポウユリの球根が懇親会のお土産になっていることを紹介した。また、西郷隆盛の弟のことを謳った「小兵衛 哀歌・激動」などを披露した。

 懇親会では、菅原茂樹湘南福祉協会理事が「本協会の理事長の瀬田良市、田中達三両氏に36年間学び、奄美の精神について和を持てと教えていただいた。やっと情や、結びつきについてわかるようになった。半分島んちゅです」と乾杯の音頭を取り、瀬戸山小夜子さんが司会を務め、永野章副会長がジャズバンド、総会の司会者・高橋徳美さんが「みだれ髪」を華麗に舞った。竿田美也子さんも自慢の喉を披露、カラオケなど含め、参加者は楽しいひと時を過ごしていた。