奄美2世の朝岡 世界大会優勝

決勝戦で五十四歩小を演武する朝岡奈々(提供写真)

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世界大会で初優勝した奄美2世の朝岡奈々(提供写真)

少年世界空手道選手権大会(16~18歳女子形)
先輩たちとの特訓でレベルアップ

 埼玉県在住の奄美2世の朝岡奈々(八雲学園高校2年)が18日、アイルランドのリムリック大学ULスポーツアリーナで行われた船越義珍杯第14回少年世界空手道選手権大会の16~18歳女子形で優勝した。朝岡は世界大会制覇について、「初めてで緊張した。会場に日本人の観客が多くいて、練習の成果を発揮し優勝することができた」と話した。

 朝岡は父修三さんが、奄美市住用町市出身。5歳の時に空手を習い始め、小学3年生で黒帯を取得。実力をつけて小学5年時には、文部科学大臣杯全国大会で女子形ベスト4入りを果たした。

 中学3年時に日本空手協会文部科学大臣杯小学生・中学生全国空手道選手権大会で、団体女子形で準優勝。高校は八雲学園高校(東京)に進学し、都の個人形3位や5月の首相杯全国空手道選手権大会で高校女子個人形準優勝に輝き、アイルランドでの世界大会出場権を獲得した。

 世界大会では、1回戦から決勝まで4回演武を発表。1、2回戦では審判が指定する形を披露し、決勝では世界大会に向けて特訓した五十四歩小=ごじゅうしほしょう=で挑み初優勝を飾った。

 朝岡は、世界大会出場が決定してから所属する道場の先輩たちと形の練習を強化。約3分間の決勝の演武について、「先輩方と練習してきて、レベルアップできた」と語った。

 今後について部活動では、10月終りから11月初めにある東京都の新人戦大会を目指し、所属道場からは11月の日本空手協会の関東大会に参加予定とした。