北京五輪銅メダリストの宮下さんを中心に、3年後の国体に向けて意気を上げるジュニアアスリートら=鹿児島市民文化ホール
【鹿児島】2020年の鹿児島国体で活躍が期待される選手を「『チームかごしま』ジュニアアスリート」とする認定式が28日、鹿児島市の市民文化ホールであった。
3年後の地元国体に向けて早くから高い意識を持って取り組み、県一体となって盛り上げていくことを目指す。国体時に中学3年から高校3年の少年種目に該当する小学6年から中学3年で、陸上、水泳など34の各競技団体が推薦した男子273、女子202、計475人を「ジュニアアスリート」に認定した。奄美からも相撲、レスリングなどで17人が選ばれた。
式典では各競技の代表者に三反園訓知事から認定証が手渡された。選手を代表して陸上の竹元咲選手(高尾野中3年)とバレーボールの高附雄大郎選手(吉野東中3年)が決意を述べ、柔道の小島大尚選手(川床中3年)の音頭で「頑張ろう!」を全員で三唱し気勢を上げた。
トップアスリート講演会では鹿児島出身で競泳の北京五輪銅メダリストの宮下純一さんが「出会いに感謝~思い続けたオリンピック」と題して、自身の体験談などを語った。「チャレンジ」「チェンジ」「チャンス」の3Cを大切にすること、高い目標を掲げて有言実行すること、強いだけでなく「応援され、愛される選手になる」ことの大切さを説いていた。
「3Cの話が一番心に響いた」とバレーボールの中尾聡志選手(朝日中3年)。認定式に参加し「地元国体で日本一になる」気持ちが強くなったという。中学では年末にある都道府県対抗大会の県選抜メンバーに選ばれており「今はこの大会で日本一を獲ることに全力を尽くしたい」と意気込みを語っていた。
奄美関係で選ばれた選手は次の通り(敬称略)。
▽陸上 金沢杏音(古仁屋中3年)▽水泳 池田匡佑(与論中3年)▽バレーボール 中尾聡志(朝日中3年)柳嵐太(田検中3年)▽バドミントン 直崎広生(大和中3年)▽相撲 里海斗(赤木名中3年)栄雄登(同)濱口颯翔(朝日中2年)栄龍征(同)西加陽斗(同)市来崎優太(亀津中2年)新島伊武起(龍南中1年)栄陽翔(赤木名中1年)▽レスリング 西田海聖(田皆中3年)松瀬興志郎(和泊中2年)常潤汰(亀津中3年)常颯太(同)