自助のための知識学ぶ

台風や地震について名瀬測候所から講師を招いて行われた天城町の防災研修会=提供写真=

名瀬測候所から講師招き防災研修会 天城町防災センター

 

 【徳之島】天城町は28日、同町防災センターで第1回防災研修会を開いた。名瀬測候所の村井健二所長と小野貴広技術専門官を講師に、台風や土砂災害、地震津波の基礎知識や、防災気象情報になどついての講演があった。

 同防災センターは今年2月に完成した同町総合防災拠点施設の一つで、研修会の開催は完成後初めて。防災対策における「公助」、「共助」、「自助」のうち、自身の身を守る「自助」のための基礎知識を身に付ける目的で研修は開かれた。

 研修には消防団員、地域住民、役場職員など約120人が参加。その中で村井所長は40年前に発生した沖永良部台風の事例を紹介。それを踏まえて、当時と現在の予報技術の差や、台風襲来時に被害が大きくなると予想させる範囲などを解説した。また小野技術専門官からは地震のメカニズムや大地震が発生した際に予想される津波の高さなどの説明があった。

 同町防災担当者は「町役場が被災することも考えられるので自分の身を守ることが大切。また自分の身を守れば互いに助け合うことにもつながる。今後は具体的な日頃の備えや、避難所の運営などについての研修を行いたい」と語った。