期日前投票に訪れる有権者(19日奄美市仮庁舎)
22日に投開票される衆院選挙などに対し、勢力を強めながら接近する台風21号の影響を懸念して奄美の市町村選管は停電などを想定した対応に追われている。奄美市は開票所に発電機を手配し、喜界町は選挙ポスター掲示板の撤去を検討。市選管などは当日の悪天候が予想されるので、期日前投票を呼び掛けている。
奄美新聞社の取材に対し、奄美市選挙管理委員会事務局の夜差輝信次長は「今後、台風の進路が投票日に影響出る場合は検討会などで協議する。当日の停電を想定して、会場の名瀬小学校体育館には発電機を設置する」と語った。
また期日前投票につて、「台風接近の悪天候も理由になるので、当日行けそうにないと思う人は早めに投票してほしい」と呼び掛ける。
市選管によると、18日から期日前投票者が増えてきているとした。
町長選と同日開催の伊仙町選管は、「開票所の中央公民館に発電機は手配していない。検討会で協議する予定はない」。同じく町長選のある龍郷町選管は、「現在のところ協議は予定していない。開票所のりゅうがく館は非常用電源あるが、配線が必要なので対応する」と語った。
台風が予想される進路の中央を進んだ時、最も近くになる喜界町は町内の候補者の選挙ポスター掲示板(ベニヤ板)の撤去を検討。同町選管の担当者は、「停電の場合は、投票所はランタンで対応する。開票所の役場コミュニティセンターは自家発電で必要最低限の電気はまかなえる」と話した。
「強風で開け閉めが困難な観音開きの投票所などは、職員を増員して対応する予定」(喜界町選管)。また防災無線で18日から21日まで期日前投票の呼び掛けを実施するとした。現在のところ開票を延期する市町村はない。