出産祝金 大幅アップに笑顔

町出産祝金の大幅アップに笑顔の対象者たち=25日、天城町

天城町 第6子以降は50万円

23組対象に直接支給

【徳之島】天城町は少子化対策の一環として出産児を祝福し、次代を担う子どもの健やかな成長と児童福祉の向上を願う町出産祝金の支給額を今年度から大幅にアップ。今年度上半期の対象者23組を対象に25日、町役場で直接支給して祝福した。

同町は昨年12月の定例町議会で、未就学児までの医療助成(自己負担分無償)を中学3年生まで拡大する町義務教育就学児童医療費に関する条例制定と併せ、町出産祝金条例も一部改正(2017年4月施行)した。

それまでの支給額▽第1、2子各5万円▽第3~5子各10万円▽第6子50万円―を新たに、▽第1子5万円▽第2子10万円▽第3子以降10万円ずつ加算(例・第4子30万円、第5子40万円)▽第6子以降は支給額50万円を限度額―に改めた。

役場応接室であった直接支給には13組の親子が参加。ほのぼのとした明るい雰囲気に包まれた。

森田弘光副町長は「全国町村の少子高齢化・人口減の流れをいかに食い止めていくか苦心しているところ。私たち天城町ではこれまでも保育料の無償化や中学生までの医療費の無償化など、子育て支援の環境づくりには力を入れてきたつもり」。人口減を食い止め子育て環境の強化を図る出産祝い金についても「町議会の協力を得て中身を強くした。『子育て満足度日本一』とまでいかなくても、ナンバーワンの町を目指したい」と述べ、対象者たちを祝福した。

第6子(4男)の子宝に授かり祝い金50万円を手にした母親(34)は、「子育てにはお金が掛かり、こんな出産祝い金があれば助かります。取りあえず子どものお祝いに使いたい」とにっこり。引き続き町保健師らの育児アドバイスがあった。