「地元農産物知って」

牛と触れ合う古仁屋小児童たち

牛との触れ合い、特産品試食も

瀬戸内町 古仁屋小で食育学習

瀬戸内町立古仁屋小学校(三原茂雄校長、322人)は1日、地元の生産物を通して食と健康への理解を深めることを目的とした「食育学習」を開いた。同日は県民週間授業参観ということもあり保護者らも多数参加。児童らは地元食材について学んだり、本物の牛と触れ合うなど、地元農産物を深く知る一日となった。

同体験は、地元の基幹産業である農業や畜産業への理解を深めてもらおうと、同町役場や同町生活研究グループ連絡協議会(数原菊美会長)協力のもと実施。昨年、一昨年の「水産物」に続く3回目の開催で、今回は「農産物」をテーマに行われた。

始めに同町農林課・田原章貴農政係長から「瀬戸内町の農業について」を主題とした講話があり、カボチャや島ウリなど地元農産物の生産状況や販路などについて詳しく学んだ。続く同・田原浩治営農畜産係長からは、牛飼いの現状や一日の仕事などを紹介する講話が行われた。

その後、同校校庭では、健康な身体作りに関するレクチャーや地元肉用牛農家が用意した牛との触れ合い、農業機械の試乗体験などが行われた。体育館では、同生活研究グループ連による、タンカンゼリーやカボチャ餅などの試食やレシピ動画の上映などをみんなで楽しんだ。

5年2組の浜畑宥志くんは「きょう初めて島ウリを知った。瀬戸内町にはたくさん食べ物あるのでみんなにも知ってほしい」と話し、三原校長は「これを機に地元農業などに興味を持って、少しでも食材の違いに差を感じてもらえれば」と笑顔で話した。