奄美図書館 読み聞かせボランティア養成講座

一般聴衆を前に「パネルシアター」を実践する受講者ら

実践取り入れ語り手の育成目指す

 

本に親しみ世界広げるきっかけに

 

 県立奄美図書館(石塚一哉館長)は14日、奄美市名瀬の同館で「2017年度読み聞かせボランティア養成講座」を開催した。同講座は、本に親しみ世界を広げるきっかけとなる「読み聞かせ」の語り手の育成、その基礎知識・技能習得を目指すもの。受講者15人は、図書館や絵本の役割をより深く理解し、子どもと絵本を楽しむ方法やコツなどを学んだ。

 同講座は、地区の読書活動の推進に向けて、それを支援する図書館でのボランティア従事者の拡大などを目的に開催。講座は大きく分けて、①講義②施設見学③実習④実演―の4つの行程で行われた。

 講義では、同館・小野由美子指導主事が図書館の役割や読み聞かせの基本・大切さなどを講義。本の選び方や準備方法、見せ方をはじめ、子どもとの接し方や今後のボランティアとしての活動範囲などを学んだ。

 続く、施設見学では同館書庫や蔵書、用品室などを見学。休憩の後、「大型絵本組」「パネルシアター組」「エプロンシアター組」など読み聞かせのジャンル四つの班を編成し、実習に臨んだ。

 実習では、それぞれのグループワークで講師指導のもと進行。「ゆっくりと間をとって」「見せるための本の構造を理解して」「子どもは対話をしながらほめてあげる」など指南やアドバイスが飛び交った。

 この後、受講者らは1階児童閲覧室の場所を移し、同館を訪れた親子や子どもたちなどの一般聴衆を前に読み聞かせを実践。講座終了後は受講者らに修了証が手渡された。

 講座を受講した龍郷町在住の伊勢るりさんは「最近は婦人会でも読み聞かせをしてほしいとの要望が増えており参加した。今回学んだキャリアを生かして、もっと活動範囲を広げていくことができれば」と意欲を見せた。

 また、同講座受講修了者は登録することで今後、同館でのボランティア活動も行える。