稽古に励む出演者ら=知名町=
子ども達に劇中歌の指導を行う松永太郎さん
5年ぶり上演、6月公演に向け練習
松永太郎さん指導 3月24日に劇中歌披露
【沖永良部】島民創作ミュージカル「えらぶ百合物語」が5年ぶりに再演される。劇団員は島内の小学2年生から40代までの26人。3月24日の劇中歌披露舞台を経て、6月17日の本番を予定している。脚本・演出を担当する松永太郎さん(43)は「島の子ども達が持つ天性の明るさや優しさを引き出し、島の人達に改めて島の良さを感じてもらえる劇にしたい」と話した。
同ミュージカルは、2010~12年の間に3回上演。再演に向け出演者を公募し、昨年8月から練習を開始した。松永さんも月1回ほど島を訪れ、指導にあたっている。
物語は、島の特産品「エラブユリ」が外国に輸出されるきっかけとなった実話が題材。主人公の高校生ユリとその親友リリィの不思議なつながりを、100年前の沖永良部島にタイムスリップして発見する。今回の上演では、5年前から大幅に変わったキャストに合わせて台詞や演出にも手を加えた。
2月26、27日の全体稽古には松永さんも来島。新しい台本を出演者に渡し、台詞の読み合わせや劇中歌の練習を繰り返し行った。
ミュージカル初挑戦の前田真輝さん(沖永良部高校2年・17)は「大きな舞台で演技をするのは初めて。緊張するし、大変だと感じている。私達高校生が、年下のメンバーを引っ張っていきたい」と話した。
劇中歌の披露は、3月24日の創作舞踊集団「結華」の公演と合わせて行われる。場所は知名町文化ホールあしびの郷・ちな。開演は午後7時。入場料は千円。問い合わせは電話0997(81)5151(同ホール)まで。