奄美大島で「西郷どん」ロケ

奄美大島で「西郷どん」ロケ

「西郷どん」収録に臨んでいる西郷役の鈴木亮平さん(右)と愛加那役の二階堂ふみさん

鈴木さん、二階堂さん収録
5月13日から放送「生き返りの島だったのでは」

 放送中のNHK大河ドラマ「西郷どん」の奄美大島ロケが13日から始まった。ロケには主人公の西郷吉之助(隆盛)役の俳優・鈴木亮平さん、愛加那役の二階堂ふみさんらが参加し、収録作業が行われている。14日に取材会がロケ地の奄美市笠利町の「薗家」であり、鈴木さんと二階堂さんが収録に臨む意気込み、沖永良部島や奄美大島ロケを通じて感じたことなどを語った。奄美が主な舞台となる「西郷どん」は5月13日(日)の第18回から放送予定している。

 

 NHKによると、沖永良部島ロケは2月28日~3月8日まで9日間行われ、4カ所でロケし、エキストラは延べ約200人参加した。奄美大島ロケは3月13日~3月下旬まで5カ所で予定しており、エキストラは延べ約50人参加予定。

 14日午前中は、薗家庭園で収録。ロケ地に再現したオープンセットの母屋は、西郷が龍郷に来て、後に愛加那と結婚し暮らした場所との設定で、母屋の屋根はロケのためかやぶきにした。

 取材会で奄美ロケの印象について鈴木さんは「沖永良部島、奄美大島でも不思議な見えない力を感じた」と述べ、奄美で過ごした西郷に関して「奄美大島は西郷にとって生き返りの島だったのではないか。愛加那と出会い、2人の子どもが生まれ、再び生きていく力をもらった島だと思う」「沖永良部島は天命を知った島。人々に助けられ、生かされている自分は何かしなければいけないと考え、敬天愛人の思想へとつながっていき、その後の西郷の(活躍する)原動力になっっていったのではないか」と話した。

 また役づくりについて鈴木さんは「何も考えず、島で感じたことを大事にしながら奄美ロケをやりたい。どういう西郷になっていくのか自分でも楽しみ。サンシンを練習しており、奄美の文化を体に取り込んでいきたい」と述べ、二階堂さんは「龍郷の海、景色を見ながら愛加那のことを想像した。もっともっと人に愛される愛加那を演じていきたい」と話した。

 放送で奄美大島が取り上げられるのは第18~24回、沖永良部島は第18~25回の予定。

 龍郷町の竹田泰典町長は「奄美、龍郷のPRになる。今夏に催しを計画しており、西郷翁の生きざまを発信していきたい」と大きな期待を寄せた。