後輩に受験体験語る

後輩に受験体験語る
合格者が後輩に受験アドバイスした
大島高校現役合格者 「早めの行動大事」

 奄美市名瀬の大島高校(池田浩一校長、生徒774人)は20日、同校体育館で在校生と同校入学予定の中学3年生を対象に「合格体験を語る会」を開いた。同校3年の現役大学合格者が自らの経験を元に、勉強の取り組みや試験対策などアドバイスを送った。

 同校は大学進学を決めた3年生や卒業生が、これまでの普段の勉強方法や生活態度を振り返ってもらう講演会を例年実施。この日は一般やAO、推薦で入試を突破し、春から国公立大学(東北、お茶の水女子、埼玉、滋賀県立、山口、九州、鹿児島)に通う8人が登壇した。

 受験を控えた1・2年生510人を前に合格者は、▽合格した学校の紹介▽大学選択のポイント▽受験勉強の工夫―などの質問に対し、パネルディスカッション形式で回答。勉強の取り組み方には多くのパネリストが「気持ちを切り替え、スイッチをしっかり入れる」と述べ、集中できる環境づくりを挙げた。

 また近年増えている推薦やAO枠での受験で志望校の選択肢が広がっていることから、「募集要項など事前確認は大切。早めに行動していたらと思うこともあった」との言葉に、真剣にメモを取る在校生の姿も。

 最後は登壇者一人ひとりがアドバイス。「自宅だと誘惑に負けるので図書室などに通った」「早めに取り掛かった方がいい。まずは行動を」などのほか、「受験できるのは保護者や先生のおかげ。それを忘れないでほしい」と呼びかけ、現役合格にエールを送った。
 1年・安田悠里さんは「やる気の維持、これからのスケジュールの立て方がとても参考になった」と話した。