ヨロンアイランドファクトリー竣工祝賀会

ヨロンアイランドファクトリー竣工祝賀会

完成したホロホロ鳥の食肉加工施設「中部日本マルコ(株)ヨロンアイランドファクトリー」=与論町=

関係者ら70人が集まった祝賀会=与論町=

「世界中に愛されるブランドに」
中部日本マルコ ホロホロ鳥の食肉加工施設

 【沖永良部】高級食材ホロホロ鳥の全国販売に向けた食肉加工施設「中部日本マルコ(株)ヨロンアイランドファクトリー」が20日、与論町に完成した。竣工祝賀会が同町JA会館よろんであり、山元宗町長は「加工施設の完成によりホロホロ鳥の事業が大きく前進する。町の特産品として世界中に愛されるブランドに発展してほしい」と期待を込めた。

 同施設は、昨年夏に着工し、今月完成。用地面積979・8平方㍍、建物面積186・48平方㍍。総事業費は約1億5千万円、中部日本マルコが出資した。4月から稼働予定で、同町のヨロンアイランドファーム(株)で飼育したホロホロ鳥を加工し、島内の宿泊施設や首都圏を中心とした高級飲食店・ホテルに向けて販売する計画。初年度は5人の新規雇用(島内在住者)を見込んでいる。

 祝賀会には、関係者ら70人ほどが参加。中部日本マルコの小板橋幹尚社長は「昨年11月に天皇皇后両陛下が、私たちの育てたホロホロ鳥を召し上がってくれた。事業を支えてきた社員を後押ししてくれる大変喜ばしい出来事だった。島内における新たな事業の柱として、なんとしても軌道に乗せたい」と語った。

 与論町においては、2008年に日本マルコデータ(株)が与論事業所を開設。同社は、13年に愛知県小牧市にあった本社を同町へ移転後、ホロホロ鳥の養鶏事業に取り組んできた。昨年9月、社名を「ヨロンアイランドファーム株式会社」に変更している。