西郷の軌跡 「島」を中心に紹介

西郷の軌跡 「島」を中心に紹介

完成したガイドブックを持つ伊地知町長(中央左)と前田修一副町長(左端)、制作に携わった酒井さん(右端)と要さん(中央右)=和泊町=
島を中心に西郷の生涯をまとめた「OKINOERABU SAIGOU GUIDE BOOK~『南の島と西郷どん』~」

「OKINOERABU SAIGOU GUIDE BOOK」完成
和泊町「西郷どん」プロモーション実行委

【沖永良部】和泊町「西郷どん」プロモーション実行委員会(委員長・伊地知実利町長)が、西郷隆盛の生涯をまとめたガイドブック「OKINOERABU SAIGOU GUIDE BOOK~『南の島と西郷どん』~」を作成した。8千部を準備し、同町西郷南洲記念館などで配布する。

 

ガイドブックでは、西郷が遠島・流罪生活を送った奄美大島、徳之島、沖永良部島を中心に、島での出来事や島民との触れ合いを紹介。仲為・仲祐親子(徳之島)や、土持政照(沖永良部)といった西郷と深く関わった人物も取り上げた。このほか、和泊町の西郷ゆかりの地まちあるきマップや、沖永良部島へのアクセス方法なども掲載している。B5版、オールカラー26ページ。事業費は350万円。

制作は、住む地域の異なるデザイナーやライター計5人が担当した。

伊地知町長は「わかりやすい内容になっている。島民にも読んでもらいたい」と話した。

制作に携わった一般社団法人Shall We Design(奄美市名瀬)の酒井一徳さん(36)は「島をトピックにしているので、本などで書かれている西郷隆盛とは少し違う内容になっている。NHK大河ドラマが放送された後も、多くの人を沖永良部に呼び込むツールになって欲しい」。沖永良部島在住のデザイナー、要笑子さん(39)は「史実を調べることが一番苦労した。制作に関わったことで、西郷が島に残したものの偉大さや、和泊町の人たちの西郷に対する愛を実感した」と語った。

問い合わせは、和泊町「西郷どん」プロモーション実行委員会・電話0997(84)3512。