朝山市長に義援金を寄託する近畿笠利会・諏訪会長(右)=提供写真
近畿笠利会 「仲間という思い伝えたい」
関西在住の奄美市笠利町出身者らで構成する「近畿笠利会」(諏訪宏会長、700人)は8日、大笠利(笠利2区)火災の被災者にあてた義援金の贈呈式を同町の奄美リゾートばしゃ山村で行った。義援金を手渡した諏訪会長は「復興が一層進展することを切に願っている。同じシマの仲間という思いを伝えたい」と、同会メンバーから募った102万3千円を託した。
同会は、毎年行っている墓参ツアーを目的に、103人が7日から帰郷しており、贈呈式は、同会メンバーが参加する地元との懇親会の中で実施。また義援金は、知人から火災の報告を受けた同会の白内政忠幹事長が、2月の役員会で相談を持ち掛け、「阪神・淡路大震災で大変お世話になった。ぜひそのお返しがしたい」との返答を受け実現。支援の旨を文書でメンバーに通達したところ、予想を上回る多くの善意が寄せられた。
贈呈式では、白内幹事長がその経緯を述べた後、諏訪会長が朝山毅奄美市長に義援金を寄託。義援金はその場で、朝山市長から笠利2区・今里信弘区長に手渡された。
諏訪会長は「多くから寄せられた善意。有意義に役立ててほしい」と話し、義援金を受け取った今里区長は「各方面から多くの支援をいただいた。現状コンクリートの撤去も始まり、後1・2週間もあれば目途も立つ。義援金はしっかりと復興に向けて使いたい」と感謝の意を述べた。